研究
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音楽が待ち時間の感覚に与える影響

更新日:2022年1月21日

音楽によるドライノーズ改善の効果に関する研究

ドライノーズ改善に効果的な音楽とは

地球温暖化などの影響で、世の中は乾いています。そのためドライアイやドライマウスといったドライシンドローム(乾燥症候群)が増えていることが知られています。ドライシンドロームの1つに「ドライノーズ」があります。ドライノーズは、花粉症などのアレルギー性鼻炎やウイルス感染などの原因となり得る体の最前線となる鼻粘膜上皮バリア機能低下と表裏一体であると考えられています。USENでは、このドライノーズ改善に対する音楽の効果を検証するため、はりまざかクリニック院長(順天堂大学客員教授)三輪正人先生と共同研究を実施しました。
その結果、音楽を聴くことでバリア機能アップならびにドライノーズが改善できる可能性が示唆されました。

実験概要

20~50代の男女23名(男性11名、女性12名)に対し、音楽聴取前に鼻ファイバースコープによる鼻粘膜の撮影、鼻バリア機能(鼻粘膜水分蒸散量<TEWL>、鼻粘膜上皮間電位差<PD>)を測定し、乾燥(鼻、目、口、肌)に関する自覚症状をたずねました。その後、参加者には音楽を25分聴いていただき、聴取後鼻ファイバースコープ撮影および鼻バリア機能測定を実施し、乾燥に関する自覚症状、音楽を聴いた感想をたずねました。
尚、実験では男女23名を2群に分け、それぞれジャズ(ピアノトリオ)の楽曲<音楽A>とUSENの番組「Concentration ~働く人の集中力UP~」の楽曲<音楽B>を聴いていただきました。
なお、本研究は順天堂大学倫理審査委員会で承認されています。



実験の流れ

実験図


結果

音楽Bを聴いた参加者は、音楽聴取前と比較して音楽聴取後の鼻粘膜上皮水分蒸散量<TEWL>が有意に減少(p=0.0004)しました。有意差は無いものの、鼻粘膜上皮間電位差<PD>も上昇しています。 音楽Aも有意ではないものの、TEWLの減少傾向が認められます。

※PDの増加は鼻粘膜上皮の電気的バリア機能の亢進、TEWLの減少は鼻粘膜バリア機能の上昇を示し、いずれも粘膜力アップが示唆されます。
※有意・・・統計的に有意である(偶然ではなく調査結果に意味が認められる)ことを表しています。



実験グラフ
実験グラフ


粘膜上皮はお肌と同様、艶やかかつなめらかなきれいな状態であるいわば粘膜美人の状態が理想とされます。鼻の状態をファイバースコープで撮影したところ、 音楽聴取前と比較して音楽聴取後艶やかかつなめらか(潤っている状態)となり、粘膜美人となっていることが確認できます。



実験図


また音楽聴取後に「音楽を聴くと身体が乾いた感じがまぎれるか」を4段階評価で質問したところ、全体の6割以上が「はい」、「どちらかといえばはい」と回答しました。



実験風景

監修者からのコメント

三輪先生
モットー:上流の医療/From Clinic to Bench -and Back/Point of Care Research/クリニックで可能な最先端の診療と
研究所属学会:American Academy of Otolaryngology/日本耳鼻咽喉科学会/日本アレルギー学会/日本音響学会など

<監修>はりまざかクリニック院長 三輪正人先生(順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター客員教授)

生きることの本質は息をすることだといわれています。なかでも鼻で息をすることが肝心であることが、鼻の語源からも読み取れます。「本来潤っている鼻粘膜が潤わない状態」であるドライノーズは、自覚症状がでにくいのですがアレルギー性鼻炎(花粉症)やウイルスの易感染性にも繋がる症状です。また鼻粘液(鼻水)が分泌されても粘液が留まらず乾いている状態なので、粘膜上皮による防御ができず粘膜力、免疫力の低下にも繋がります。本研究によって音楽でドライノーズの改善の可能性が示唆されたことは大変有意義だと思います。手軽にはじめられる音楽聴取によって、ぜひ鼻や身体の健康およびクオリティ・オブ・ライフ(quality of life、QOL)を高めていただきたいと考えます。

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Concentration ~働く人の集中力UP~

この番組の楽曲は、オフィスワーカーの疲れを癒し、集中して仕事に取り組めるコンディションに導くことを目的として、埼玉医科大学短期大学 和合治久名誉教授の提唱される副交感神経の働きを高める音楽要素を取り入れ、すべてUSENオリジナルで制作しています。4,000Hz以上の高い周波数帯域の音や、明るくシンプルな短い旋律の繰り返し、心地よい和音が多用されています。



※詳しくは、お客様が加入されている各サービスのホームページをご覧ください。
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【免責事項】
・本ページの実験結果は、各種実験業務の委託により得た分析結果を記載したものです。当社並びに当該分析結果は、何らかの効果を保証しているものではありません。



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